僕の奥さんはイケズな京都人

長々と文句ばかりなブログ

危機 �A

続きです。

経済活動は時として いかにそれが人間の営み根ざしてるものかを教えてくれます。
人間心理を表す言葉として「分っちゃいるけどやめられない」というのがあります。投資銀行もそうでした。
住宅ローン債権の証券化商品の危うさを分ってはいても、隣の金融機関はやっている。自分だけが止めるわけにはいかなかった。顧客から「あの商品はないの?」と言われ 「ありません」とは怖くて言えませんでした。
では、こうした暴走の底流には何があるのでしょう。そもそもは、世界的な金余りです。
ここでも「金を奉げる痩せる男」、つまり日本が一役買ってました。
日本はデフレを克服するため、長く超低金利の状態を抜け出せませんでした。世界中の金融機関やヘッジファンドは、その長低金利の日本の円で資金を調達し、利回りのいい欧米の通貨に換えて運用しました。いわゆる「円キャリートレード」です。行き場のなくなった日本国内の金融資産もどんどん外へ出て行ったのです。
昨年までの資材、資源の高騰もこうして資金を調達し、活用したヘッジふぁんどなどの仕業と言われました。
キャリートレードで世界に押し出された資金は、奇抜なアイデア金融工学を駆使して踊らせないと高い収益を生まない。そこで高度な証券化の技術が生かされた。サブプライム関連の証券化商品もそうです。
円が隠れ基軸通貨と呼ばれたゆえんです。こうした流れは金融の世界から、ある意味で「人」を消してしましました。

浜矩子教授のコラムより、、、

続く、、、、