金融危機の発端となったサブプライム問題は、人間の根源的な欲望から始まりました。アメリカの投資銀行や投資ファンドは、その夢につけ込んだ。彼らは信用力の低い住宅ローン債権を証券化した商品の危うさを十分に知ってました。ただ、危ない橋を渡らないとメシが食えない。だから「この橋は危なくないよ」と言いながら、誰よりも早く渡ろうとしたのです。強者ではなく「狂者」の理論でした。彼らは商品の組成、転売を繰り返して利益を追いました。でも グローバル化が進むなか、それがいったん破綻すると、影響は瞬時に世界に広がり実態経済を巻きこんだのです。
「米国の世紀」と言われた２０世紀を象徴したのが、住宅と自動車産業でした。家から勤め先までマイカーで通うライフスタイル。でも 今はこの両輪に鉄槌が下されています。
歪みすぎた、膨らみすぎた経済の修正作業が始まったのです。
浜教授のコラムより、、、、
