僕の奥さんはイケズな京都人

長々と文句ばかりなブログ

危機 �C

今回の金融の暴走には、経済学が一役買ってしまいました。
70年代 コンピューターが大型化したころから経済学は変わってきました。経済ほど人間らしい営みはないのに 経済学が人間をつまらないとか、人間は分らないとか言い出した。数学で証明できない経済事象は議論しないと言う風潮が広がったのです。経済予測が流行り始め、大学でもコンピューターを回すことが優先されました。
アメリカで経済学部に学生が集まらなくなっていたんです。だから、「文学的なことを言っていては経済は語れない」という雰囲気になり、自然科学を意識し始めた。それが格好良い時代だった。流れに乗りたかったのでしょうね。いかがわしいビジネススクールまので登場しました。
アダムスミスやカールマルクスのように、人の欲望や、それによって起こる人の行動を語る学問でなくなった。経済学から人がいなくなってしまったんです。
典型的なのが金融工学です。言葉自体にゆがみを感じます。金融とは人が人を信用する営みです。それがエンジニアリングの対象になってしまったのです。金融と工学なんて水と油ですよ。
97年には、デリバティブ(金融派生商品)の価格算定式を完成させた2人にノーベル経済学賞がいっちゃった。恐慌の火種になった証券化商品も金融工学のなせる業です。しかもリスクを克服したと言い張った。
それが幻想だったことも今回の混乱が証明しましたけどね。

浜教授のコラムより、、、