僕の奥さんはイケズな京都人

長々と文句ばかりなブログ

ソムリエナイフ




先日 お酒バトンをやった時に 少し思い出したことと 思い出したものが あった。
それは このソムリエナイフ。 この前 家で久しぶりにワインを開けたので 引っ張り出してきたので 目に付いたのです。
このソムリエナイフは もう20年ぐらいになるでしょうか。まだ 学生で ワインは飲んでましたが 味も分らずにとりあえず飲んでたのですが、ドイツに行った時に買ったのです。それも ドイツと言えばソーリンゲンなどと バカの一つ覚えのように思ってたので 買ったのです。
このゾーリンゲン かなり無骨で頑丈なんですが はっきり言って あんまり使い心地はよくないんです。形も優美じゃないし ごつごつしてて フォルムもあんまりいけてないです。
でも それがとっても ドイツっぽくていいんですけどね。まあ 長いこと使っても 頑丈なんで 壊れません。壊れて欲しかったりして、、、(笑) 新しいのが欲しかったのだ、、、、、
でも 今でも 全然壊れそうにありません。。。

昔って今から10年ぐらい前でしょうか。ソムリエの資格を取ろうと 真剣に勉強してた時期がありました。それまで ワインは訳も分らず 量だけは飲んでいたので取ろうって思ってたのです。
昔 ミナミに ワイン屋さんって言う店があって、毎日そこで飲んでいたのです。今みたいにワインブームじゃない時代で そこは酒屋さんがやってて そこの酒屋の奥がセラーみたいになってて そこでちょっとしたおつまみと一緒に飲めるのです。しかし、ボトル売りのみですが。でも レストランじゃないから 酒屋の小売価格で飲めるのです。まあ その店は場所が変わって今でもあるんですが 変わってからよくなくなって今は 行きませんが。とまあ その店で鍛えたので テストなんてちょろいもんと 思ってたのですが 世の中そんなに甘いものではありません。
京都のワイン専業の老舗ワイン屋さんがあるんですが そこの社長にどうしたらいい?って聞いたら やっぱワインは 葡萄品種から入らなきゃダメって言われて これまで銘柄とか好みだけで 飲んでたので それは最悪とのこと。それから ずーーーっと ワインを飲むなら同じ葡萄品種って具合に そういう飲み方をしていた。それに ただ飲むだけじゃなくて ちゃんとどういうワインかという事を 頭の中とノートにつけるのです。とまあ そんな事してたんですが ソムリエって実はワインに詳しいから なれるってもんじゃないんですよね。元々 ソムリエって給仕の時 お客さんが楽しく食事ができるように お酒全般に詳しいって職業なんですよね。基本は給仕なんです。
で 私はソムリエになるというより ワインエキスパートっていう ワインにちょい詳しいっていう資格が欲しかったんです。給仕なんかはするつもりないですし。。
で ある時 仕事帰りにあるワイン屋さんに寄ったのです。その店の娘さんがその資格を持っていて 結構有名な店だったのです。で お店に出てきたのは その娘さんのお父さんでした。
なんか もうすでに酔っ払っていてご機嫌で ろれつも回ってない状態で 私に接客してたんですが、最後の一言が とっても私に響いたのです。「酒飲みの私が勧めるんだから間違いない!」って。(笑)
アル中のような親父が勧めるんですが 私には ミョウに説得力を感じたのです。
ソムリエって酒飲みがなるって思ってません? 実はそんなことなくて お酒が飲めないような人だってソムリエになる人がいるんですよ。そして ソムリエ試験と言っても ブラインドでワインを当てるような事が試験にでるわけでもないし、その協会の売ってる本を勉強して その協会の主催する勉強会みたいなのに出て 試験にでる勉強の仕方を勉強したら まあほとんどの人は受かるのです。
まあ ある程度勉強して ワインの事を覚えないといけませんが。
試験を受けてもいない私が言うのも おこがましいのですが。。。。。

なんか それ以来吹っ切れて ソムリエの資格なんてどうでもいいやって気持ちになって 勉強止めちゃいました。ワインってファッションと一緒で いつも動いてるんです、だから勉強し続けなければいけないしね。
でも その親父さんの言葉は いろいろ考えさせられる言葉で それ以来 食べるものに対しても 考え方が変わったような気がします。