僕の奥さんはイケズな京都人

長々と文句ばかりなブログ

中華料理

私の周りの人で香港好きの人はほとんどいません。なぜかと言うと料理が合わないとの事。
確かに日本の中華と香港の中華はまるっきり違う料理といっていいと思います。日本人の中華料理観というのはひつこくて油を多用してトロミがついてて みたいなカンジではないでしょうか、しかし、本物の中華は私の感覚ではあっさり度でいえば日本食に近いでしょう。調理法も蒸す、揚げる、炒める、などなど説明してたらきりがないほどの手法を実にシンプルな調理器具でこなしてしまうのです。それから、食材の豊富さ、スパイスの使い方など どの面をみてもこれにかなう料理はないでしょう。日本人が合わない1番の理由はスパイスでしょう。アニス、パクチーなど日本人の好きになれないものを多用しますので。
今挙げた中華料理のスゴイところが日本人に合わないというのは、それぐらい日本と中国の中華料理がかけ離れているということです。確かに最近は香港のレストランが日本に進出しています、たとえば「福臨門」高級中華の代名詞みたいなお店ですが このレベルのお店になると素材ありきの料理になってしまいおいしいのですが 個性というかインパクトがないというか高級店独特の横一線料理になってしまうのです。(この傾向は香港の高級ホテルのレストランにも共通してますが)
構図を説明すると ホテル→高級→上品→万人向け→味がぼやける→個性が薄れる→日本人向き
これは世界中のホテルに共通してることで ある意味宿命みたいなものです。その代わり素材とテクニックは超一流。けっこうおいしいけど記憶には残らない みたいなカンジです。
日本の普通の中華料理は日本で独自に日本人にあわせて発展したものでしょう。餃子、酢豚、ラーメンなど、中国にはこんなメニューはありません。
だから かえってそんなに高級レストランなんかんい行く必要ないんです。考えてもみてくださいよ、香港人が毎日フカヒレ、アワビなんて食べてないでしょ。京都人だって本当の京懐石なんて食べたことある人少ないですよ。だからこそ その土地でみんなが食べてる普通の料理をいかに美味しく調理してあるかが大事なのです。最近流行ってる馬鹿げた創作なんてダメですよ。もともと創作なんて比較対象がないんだから旨いもマズイもないでしょ。だから何年かしたらなくなってる。(たまにヒットがあってスタンダードになることもある)
先日取り上げた龍門ですが、ここは中国中華料理というカテゴリーでは京都で1番だと思います。日本中華料理というカテゴリーではそうではないと思います。ではどこなんだ?と聞かれれば困るのですが、、一人 10000〜20000円も払うなら私は中国に行ってしまいますし、多分それだけ払ってもその価値があるかどうかは疑問です。