僕の奥さんはイケズな京都人

長々と文句ばかりなブログ

レオナルド フジタ




フジタと聞いて 何かと思いつく人は もしかしてフランスかぶれ?(笑)
そう言う私も 昔はフランスやイタリアにカナリ かぶれていた。
先日まで 京都でレオナルド フジタ(藤田嗣治)の展覧会が行われていた。結構な人の入りだったと聞きます。ブログでも そのネタを書いてる人も多く そんなに人気あったの?って感じです。
私も 昔はそんな個展とか展覧会とかに 訳もなくそこに行ってる自分が好きみたいな感じで よく行っていました。芸術なんて全く分からないし あんまり興味もなかったのに。。。(笑)
だから 今はほとんど行くことはないです。 

なぜ フジタを私が知ったかっていうと 昔、私が新入社員で(20年前)会社に入った時のことです。
あんまり いい思い出じゃないけど、私が入った会社は 輸入を専業としてる会社で ヨーロッパから いろんな物を輸入してました、お酒とか食料品に至るまで、、、それで 絵画もあったのですが それは会長の趣味で それを商売にはしていないようでした。
そんな 新入社員の私は その当時、仕事が全く何をやってもいいか分かんないような状況で 全然役立たずで 社内でボーーーってしてたら ある取締りが 私を名指しで ちょっと手伝って欲しいことがあるからって 私を運転手にして とある倉庫に連れて行ったのです。

連れて行かれたのは 大阪のとある○井倉庫。
中に入ると そこは倉庫と言っても 空調の整備がなされた倉庫で 倉庫然とはしてない倉庫でした。
そして 何をするのかな?って思ってると なんと絵画の整理だったのです。
その部屋の中には 美術館ができるほどの大量の絵画が 山盛りあるのです。それを リストとと照らし合わせて チェックして どこかに貸し出すのか知らないけど 分ける作業でした。
その内容は 凄いものでピカソルノアール、ミロ、シャガールクリムト、デルボー、ビュッフェから 素人の私でも 知ってる作家のものばっかりが 山ほどあるのです。リトグラフなんて 多すぎて分らないぐらいありました。その中でもシャガールや フジタは会長(故人)が好きだったらしく そのコレクションは かなりのものだったらしい。

バブル以前からのコレクションらしく そんなに高額で手に入れたものではないらしかったが、それでも その時に その取締役曰く これだけのコレクションがあれば 立派な美術館ができるって言っていた。
私が そんな絵画に触れたのは その時が初めてだった。
なぜ そんな役が私に回って来たかというと その取締役が私の大学の先輩に当たっていたからだけなのですが。(笑)
もともとそのコレクションは 商売用ではないので 会社としてどれぐらいの量と価値があるのか ほとんどの社員は見たこともなく どんなのがあるのかも知られてなかったのですが そのほとんどを 私は見ることができてとってもラッキーだったのです。
後になって 社員は そのコレクションを社員割引で買うこともできたのですよ。会社としては その絵画の処理に困っていたらしく その処分と言うか 扱いを その取締役に任せていたのですが やっぱ あの業界は 素人が入っていくのは 難しいらしく 最初の頃は他の画商と組んでいろいろやっていたみたいですが 最終的に騙されたみたいで 数億の損失をだして その取締役は 降格させられて挙句の果てはクビになりました。大阪でその業界では有名な話らしいです。

そうそう ジョン レノン のイラストもありましたよ。

あの先輩は 今どうしてるかなぁ、、、、って言っても スゴイ年取ってるだろうけど。
フジタって聞くと その取締役のことを思い出してしまう。可愛がってくれたんだよね。